自宅の備えは万全でも、もし外出時に災害が起きたら...。防災のプロはどんな防災用品を持ち歩いているの?専門家が選んだものなら間違いないはず!ということで今回は、防災士の資格を持つハンズのバイヤー大仲に、いつものバッグの中を見せてもらいました。何を持っているかだけでなく、それを持つ理由もしっかり確認して、改めて日頃の防災意識を見直すヒントにしてください!
外出時の備えは、どんなことを意識するべきですか?
―防災のプロは普段どんな防災用品を持ち歩いているのか。そんな疑問への答えを探るべく、今日は「防災士」の資格を持つ大仲さんにバッグの中を見せてもらおうと思います!
大仲:私でよければ!皆さんの参考になればうれしいです!

―まずは予備知識として。自宅の備えではなく、日頃から持ち歩く防災用品という観点では、どんなことを意識するべきですか?
大仲:「コンパクトで軽量」「日常使いもできる」「汎用性が高い」「すぐに取り出せる」といったところですね。どんなに便利なものでも、重すぎたりかさばってしまったり、災害時用に特化したものだったりすると、結局持ち歩かなくなってしまうので、私自身もそれらを意識してアイテムを選んでいます。そしてできれば、それを必要最低限に抑えること。そこが自宅の備えとは違うところですね。
―自宅の備えと違って、十分な量が必要になるわけではないと。
大仲:はい。「何日分」の備えではなく、まずは「その日そのときをしのげる」備えを。それが過剰になるとストレスになって、まさしく重荷になってしまうので。
―では、どんなことを想定した準備が必要ですか?
大仲:職場にいたり、街を歩いていたりと、自宅以外の場所にいる時間は当たり前ですがかなり長いので、必然的に災害発生時に外にいる可能性も高くなります。そう考えると「帰宅困難」や「一時避難」を想定した備えが必要になります。ライトや充電器、また電子決済が使えなくなることもあるので現金(小銭)も。あとは食べものや衛生用品、薬などですね。
―バッグはどこに着目して選ぶべきでしょうか。
大仲:通勤・通学用ならリュックが最適です。両手が空くし、避難時に動きやすいので。普段使いならショルダーバッグやウエストポーチ。貴重品や最低限の防災用品を収納できるサイズを選びましょう。エコバッグを忍ばせておくと、万が一の際にも追加の荷物を持ち運びやすいので便利ですよ。
百聞は一見に如かず。バッグの中を見せてもらおう!
どうしてそれを?入っていたのは全8アイテム
―いまお使いのバッグがこちらですね。
大仲:はい、リアルに使っている私物です。パソコンを持ち歩くので、パソコンスペースは必須で。容量たっぷりでポケットが多いところ、明るい内装色で中身が見やすいところも選んだ理由ですね。
大仲が愛用しているバッグ「エアー(Aer)」のシリーズはこちら>>
―なるほど。ではさっそく、中に入れている防災用品を見せてください!
大仲:バラバラに入れるのではなく、こうやってまとめて持ち歩いています。
―意外とコンパクトなんですね。
大仲:最低限の備えですし、スペースを取ってしまうと本来の荷物が入らなくなって本末転倒ですからね。中身を出すとこんな感じです。
①榮太樓 そなえようかん 小豆 118円(税込)
②大地震対応マニュアル&携帯用ホイッスル 818円(税込)
③ラッキーシップ エマージェンシーブランケット ミニパッケージ 660円(税込)
④アクモキャンドル 980円(税込)
⑤コケナワ ぽけっトイレ 1 個入 438円(税込)
⑥アルタ Pockepa 308円(税込)
⑦エステーPRO オンパックス 長期保存カイロ 10個入 658円(税込)
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―それぞれの紹介を簡単にお願いします。
大仲:まずはこちら。〈榮太樓・そなえようかん〉は5年保存できる食べきりサイズの羊羹です。
榮太樓 そなえようかん 小豆 118円(税込)
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大仲:小腹が空いたときのためでもありますし、非常時でも甘いものを食べると気持ちが落ち着きますし。老舗〈榮太樓〉のものなので、味も間違いなし。仕事の合間のおやつにもおすすめです。
―たしかに普段食べたって問題ないですもんね。
大仲:続いてはこちらの〈アクモキャンドル〉。
―キャンドル?どう使うものですか?
大仲:乾電池などの電源不要で、底の部分を水に浸けると明かりが灯る、10年保存の化学反応ライトです。軽量小型で携帯性は抜群。大きな懐中電灯を持ち歩くのも現実的ではないですからね。

―停電時には頼りになりそうです!
大仲:続いて〈大地震対応マニュアル&携帯用ホイッスル〉は、その名の通り2アイテムのセットです。「大地震対応マニュアル」は、地震発生時の適切な行動基準などが記されたシート。名前や住所、家族の携帯電話番号などを記入できるスペースがあるのも、非常時の対策として安心のポイントですね。
大仲:万が一の際に自分の居場所や緊急事態を知らせるための「携帯用ホイッスル」は、バッグにぶらさげたり、サッと使えるようにしておくとよいですね。こちらは軽く吹くだけでもしっかり鳴る仕様です。
大地震対応マニュアル&携帯用ホイッスル 818円(税込)
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―災害だけでなく防犯用にもなりますね。
大仲:次はこちら、いまハンズの中でいちばん売れている防災用品〈コケナワ・ぽけっトイレ〉です。
コケナワ ぽけっトイレ 1 個入 438円(税込)
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大仲:手のひらサイズにまとまった、世界最小クラスの携帯トイレセット。容量1Lの「排泄袋」、活性炭入りの「凝固・脱臭剤」、使用後の排泄袋を入れる「防臭袋」、手洗い用の「除菌水」が入っていて、大なら1回、小なら3回使えます。
―この大きさなら、バッグの隙間にもすっきり収まります。
大仲:災害時、やはり大きな問題となるのがトイレですから、こちらはマストで持っていたいですね。手洗い用の除菌水が付いているのも親切です。
大仲:続いては寒さ対策アイテムを。まずはこちらの〈ラッキーシップ・エマージェンシーブランケット〉。
ラッキーシップ エマージェンシーブランケット ミニパッケージ 660円(税込)
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大仲:身体に巻き付けて暖をとれる緊急時用の保温シートで、ここまでコンパクトにたたまれているものは他では見たことがないです。でもそれでいて、広げると約130×210cmというたっぷりサイズ。
―どうたたまれているの?というくらいコンパクト!
大仲:帰宅困難になったとき、駅の構内などで待機するシーンも想定できるので、あると安心です。やっぱり、寒さは耐え難いので。
続いて同じく寒さ対策ということで、こちらの〈オンパックス 長期保存カイロ〉を。
エステーPRO オンパックス 長期保存カイロ 10個入 658円(税込)
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大仲:7年の長期保存ができる使い捨てカイロで、40℃以上を約16時間キープします。冬場はひとつ持っておくと心強いですよ。
―災害時だけでなく、寒い日には普通に活用できますしね。
大仲:寒さ対策の次は雨対策を。こちらの〈アルタ・Pockepa〉です。
アルタ Pockepa 308円(税込)
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大仲:使い捨ての雨ガッパです。これも先ほどのブランケットと同様、ここまでコンパクトなものは他には見たことがなく。アウトドアやスポーツ観戦時など、急な雨の際にも活躍します。本体は大人の男性でも十分なサイズ。
―驚くほどコンパクトで、旅行の際の持ち物としてもよさそう。
大仲:そして最後に、ここまでの防災用品を入れていたボトルがこちら。
ブリタ ボトル型浄水器 ライトブルー マクストラプロ2個付き 1,840円(税込)
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―ただのケースではなかったんですね。
大仲:はい。浄水フィルターが付いた、いつでもどこでも水道水をおいしく飲めるボトルです。水道の蛇口に取り付ける浄水器と同じ役割で、中に入れた水を濾過しながら飲むことができます。

大仲:こちらも防災用のアイテムではありませんが、こういう実用的なものをケース代わりに活用してみては、という私とハンズからの提案です。すっきりコンパクトにまとまるし、ただのケースに入れるより有益じゃないですか?
―なるほど!ここまでが大仲さんがいつも持ち歩いているものということで。
大仲:季節やその日の荷物の量などとの兼ね合いもあるので、必ずすべてをというわけではありませんが、基本的にはいつも持ち歩くようにしています。常備薬や絆創膏なども入れておくと、なおいいですね。
他にもおすすめを。こんなものもあると安心です
大仲:いま紹介したアイテムと同じ用途のものをはじめ、こんなものも持っていると安心というアイテムも紹介しますね。まずはこちら。
井村屋 えいようかん 648円(税込)
ユニーク総合防災 パワーフルーツキャンディ 6イヤーズ 302円(税込)
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大仲:5年保存の〈井村屋・えいようかん〉は、1個でご飯1杯分のエネルギーを補給可能。〈ユニーク総合防災・パワーフルーツキャンディ 6イヤーズ〉は6年の保存が可能で、ブドウ糖とクエン酸も入っています。食べもの系は、これらに限らずお好みで。
―自分の好きなものを持っておくのがいちばん。
大仲:はい。携帯用ホイッスルは、他にもこんなものが。
大仲:ボディが蓄光タイプの防災防犯ホイッスルで、約3150Hzという耳にいちばん届きやすいとされる音域の音を、軽く吹くだけで鳴らせます。キーホルダーなどにくっつけて持ち歩くのがおすすめですね。
―夜道の安全対策にもなりますね。
大仲:続いては衛生用品を。
四国紙販売
水のいらない歯みがきシート 指サック型 10枚入 605円(税込)
肌にやさしい みんなのからだふき10枚入 320円(税込)
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大仲:〈水のいらない歯みがきシート 指サック型〉は水が使えない場合でも歯が磨ける、5年保存が可能な指サック型のウェットシート。〈肌にやさしい みんなのからだふき〉は純水99%で肌にやさしい、5年保存が可能なウェットティッシュです。
―衛生用品は、あると安心感が違う気がします。
大仲:どちらも普段使いできるので、バッグはもちろん、会社のロッカーや引出しに入れておいても便利だと思いますよ。
車の中に備えておきたいものも教えてもらいました
大仲:バッグの中と同じ「外出時の備え」という意味で、車の中に備えておきたいものもピックアップしてみました。まずは、まさに車用の防災用品から。
キャナリー 緊急ツール 3,080円(税込)
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大仲:事故や水没など、車の中に閉じ込められてしまった場合に使う緊急脱出支援用具です。小さな力でサイドガラスを割れる超硬ハンマー、シートベルトを切ることができる鋭いカッター、という2ウェイ仕様。しかも安心のJIS認証取得。ホルダー付きなので、助手席の足元など、手に取りやすい場所に常備しておくことができます。
―備えておかなければと思いつつ、なかなか購入までは至らないアイテムかもしれません。
大仲:そういう面はありますね。でも昨今は豪雨災害も多発しているので、万が一のための"お守り"的に備えておきたいアイテムです。
続いて、同じく車用アイテムのこちらを。
福助 メディカルラボ 車中履くソックスDX 23−27cm 1,980円(税込)
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大仲:エコノミークラス症候群対策の着圧ソックスです。実際の被災地でも、避難所で寝るのが少ししんどいので車で寝るという人は一定数いるようで。長時間、同じ体勢でいると血の巡りが悪くなるので、こういった対策アイテムを備えておくことも大切です。
―災害時に限らず、車中泊をする機会のある方は持っておくと安心ですね。
大仲:食べもの系も紹介しておきます。
えほんのじかん パンのかんづめ パンどろぼう(オレンジあじ、イチゴあじ、ブルーベリーあじ)各800円(税込)
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大仲:人気の防災食品〈えほんのじかん・パンのかんづめ〉から、ついに「パンどろぼう」バージョンが登場しました。万が一、車から出られない状況になったり、車内に一時避難する状況になったときの空腹対策ですね。
―缶をアフターユースできそうなのもよいですね。
大仲:かわいいキャラクターものなら、子どもの気も少しはまぎれるのではと思います。車内の温度が高くなる夏場は、少し注意が必要ですが。
―車の備えにおすすめのアイテムまで、紹介ありがとうございました!今回は、自宅の備えとはまた違った視点から見ることで改めて気づきがあり、自分の視野や認識を広げる必要があるなと痛感しました。
大仲:最低限これは持っていたほうがよいというものはありますが、その他に必要なものや重要だと思うものは人それぞれ違うので、自分にあった備えをきちんと考えましょう。新生活がはじまる時期でもありますので、万が一の際に困ることがないように、いま一度認識の見直しを。今回の記事が、そのきっかけになればと思います!
おわりに
専門家が実際に持ち歩いている防災用品、そこには多くのヒントがあったのでは。大切なのは正しい知識と意識を持つこと。この機会に、日常の備えをしっかり見つめ直しましょう。
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