梅田店のオカシューです。
災害時、情報収集や安否確認に欠かせないスマートフォン。しかし、停電などで電源が確保できない状況では、ただのカタマリになってしまいます。
そんな時、「小型ソーラーパネルがあれば安心!」と耳にしますが、実際のところはどうなのでしょうか?
今回は2種類の小型ソーラーパネルを実際に使ってみて、その実用性を検証してみました。
また、どちらも「キャンプなどのアウトドアでも使える」との事なので、タイトル画像の様に背負って歩いてみました。
その前にご注意!
ソーラーパネル自体には蓄電池は付いていません!
ただ発電するだけなのでこれだけ日光に当てても意味はありません!
必ずスマホやモバイルバッテリーにつないでお使いください。
と言うことだけ覚えていてくださいね。
今回検証に使用したソーラーパネル
2種類の内、大きい方はこちらです。面積が大きい方が出力も大きくなります。
「スマホなら2時間で充電できる!※条件によります」と書いてあります。
SunSoaker(サンソーカー) 携帯充電用太陽電池シート A4‐3F FPV4010CHW
13,750円(税込)
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開くと横幅は約70㎝ほど。やわらかくて軽い(280g)です。
閉じるとこんな感じ。上の黒い所に出力用のUSB-Aポートがあります。
次に小さい方
後で出てきますが、行動しながら充電するにはこのくらいのサイズが最適です。
「約5時間でスマホフル充電※iPhoneSEで実測。日照条件や環境等によりフル充電できない場合があります」と書いてあります。
エアージェイ(air-J) ポータブルソーラー充電器 最大出力5W AJ-NSOLAR5W ブラック
5,980円(税込)
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開くとこんな感じです。左のコードの先にUSB-Aの出力ポートがあります。
閉じるとこうなります。マジックテープでしっかり閉じることが出来ます。
この穴が充電しながら歩くときに役に立ちます。
では実際に使ってみましょう。
SunSoakerを検証
ではまず大きい方のソーラーパネルSunSoakerの方から使ってみます。
今回検証に使用したのは、アンドロイドスマートフォン、iPhone、ガラケー(正式な呼び名は知りません)、モバイルバッテリーです。
ベランダで色々試してみました。
まずアンドロイドのスマホをソーラーパネルにつないでみました。
全然見えなくて申し訳ないですが、充電マークが出て充電が始まりました。何だか感動です。
ここで大切なご注意!
スマホやモバイルバッテリーを長時間直射日光に当てるのは危険です!
この様にソーラーパネルの下に入れる等、高温にならない様な保護をしてくださいね。
続いて昔使っていたiPhoneです。これも写真では良くわからないですが、充電できています。
ちなみに今回のソーラーパネルはどちらも商品に接続コードは付いていません。
片方がUSB-Aになっている充電用コードが必要です。
次に正式には何と呼べばよいのか知らないのですが「ガラケー」で試してみました。
こちらも充電が始まりました。
ガラケーはワンセグを見ることが出来るものも多いので、非常時に情報を集めるのに役立つかもしれません。
続いてソーラーパネルを日陰に入れて充電できるかやってみました。
まず、アンドロイドから。
残念ながら充電マークが点かず、充電できません。
他の端末も試しました。同じような写真でつまらないので日陰で充電できたかの結果だけ書きます。
アンドロイド | 充電できない |
iPhone | 充電できた |
ガラケー | 充電できた |
モバイルバッテリー | 充電できた |
充電できたと言っても充電速度は不明ですが、とりあえずアンドロイド以外「充電中」のマークは出ました。
でもこれ、アンドロイドだから充電できないというより、機種によってずいぶん違うんじゃないかと思います。
それにiPhoneもガラケーも、ソーラーパネルをもっと暗い日陰に入れると充電できなくなりましたし、すごく微妙なところです。
続いて小型のソーラーパネルの方を試してみます。
日がよくあたる場所で同様にいろいろ繋いでみました。
両方のスマホとガラケー、モバイルバッテリーももちろんできました。
では日陰ではどうでしょうか。
アンドロイドは充電できませんでしたが、iPhoneは充電マークが出ました(見づらくてすいません)
ガラケーは充電できません。
モバイルバッテリーは充電マークが点きました。
表にまとめるとこうなります。
アンドロイド | 充電できない |
iPhone | 充電できた |
ガラケー | 充電できない |
モバイルバッテリー | 充電できた |
結論 モバイルバッテリーをつなぎっぱなしにしておくのがおすすめ
いろいろ試してみた結果、スマホ本体を直接ソーラーパネルにつないで充電するのは現実的ではないような気がしました。
いつの間にか日陰になっているかもしれないし、熱も心配です。そもそもスマホを何時間も屋外に放置しておくのは不安ですよね。
モバイルバッテリーなら、日陰になってしまったとしても少しづつ充電は続きますし自宅のベランダ等であれば放置してもそんなに不安ではないです。
容量の大きい10000~20000mAh(ミリアンペアアワー)のモバイルバッテリーをつなぎっぱなしにして、スマホの充電が減ってきたらそこから充電するのがよいと思いました。
モバイルバッテリーを防災用品としてもお考えでしたら、例えばこのようなライト付きのモバイルバッテリーがお勧めです。
こちらは大容量20000mAhで出力ポートが3つもあります。
エアージェイ(air-J) ポータブルモバイルソーラーバッテリー 20000mAh LED照明付き ブラック
7,980円(税込)
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こちらは防水・防塵かつワイヤレス充電対応のタイプ、もちろんライト付き。
エアージェイ(air-J) ポータブルモバイルソーラーバッテリー 10000mAh LED照明付き MB-WS10000A ブラック 防水・防塵「IP66」準拠
5,980円(税込)
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どちらも表にソーラーパネルが付いていますが、発電量は非常に少ないので「少しは足しになる」くらいとお考え下さい。
どちらのソーラーパネルも「アウトドアでもおすすめ」と書いてあります。
アウトドア用品店で最初からソーラーパネルが付いているリュックを見たことがあります。やっぱりアウトドア活動でバッテリーの必要度合いが上がっているのですね。
ソーラーパネルは軽量です。エアージェイで260g、Sun Soakerは大型なのに280gと一般的なモバイルバッテリーよりも軽いです。
家にあるリュックにソーラーパネルを付けてみました。
まずSun Soakerの方から。端っこに穴が開いているので、ヒモでショルダーベルトにくくりました。
付きましたがこんな感じになって、ぶつかったりしそうです。
首の後ろあたりからパネルを取り付ければ何とかなりそうですが、どっちにしても下がプラプラするので下の方にも穴をあける等の工夫が必要です。
アウトドアで使うなら、キャンプ場に着いた後にソーラーパネルを広げて充電を始めるような使い方の方がよいかと思います。
次にエアージェイを付けるとこんな感じです。
いい感じに収まっています。充電コードもいろんな方向に取り回しできて便利です。
今回はこれで外を歩いてきます。
(画像はご近所が写っているので修正しています)
ハンディファンを充電しながら歩く
モバイルバッテリーを充電しながら歩きたかったのですが、全部フル充電状態だったので代わりに首掛けタイプのハンディファンを充電しながら歩きました。
現状ではランプ1つです。
充電コードをつないで、リュックのポケットに入れました。これで近所の神社へ行ってきます。
たまたま夏祭りをやっていました。いつもは閑散としているのですが、参拝客がたくさんなので画像をぼかしています。
私は今年初めて日傘デビューしました。日傘っていいですね、ずっと日陰を歩くみたいで。
「ソーラー充電するんやから日傘はアカンやろ」とのご意見もあるかもしれませんが、何せ暑かったので。
神社に1時間ほど居て帰ってきました。
家を出たのが4時頃だったし神社なので木が多くて、上の写真みたいに直射日光が当たる場面は少なかったのですが、充電ランプが1個増えていました。
外を歩いているだけで充電ができるのは何だか得したみたいでうれしいです。
「太陽光で充電できたら電気代の節約になる」と思いましたが、ソーラーパネルの代金分を回収できるほど充電するのは不可能な気がします。
まとめ
今回の検証で、小型ソーラーパネルのメリットとデメリットがわかりました。
メリット
- 電源がない場所でも充電可能:災害時など、電源が確保できない状況でも、太陽光さえあれば充電ができます。
- 繰り返し使える:乾電池のように使い捨てではなく、何度でも繰り返し使えるのは大きな利点です。
- 軽量・コンパクト:持ち運びが容易なものが多く、防災リュックに入れておいても邪魔になりません。
デメリット
- 天候に左右される:曇りや雨の日、夜間は全く充電できません。太陽光の強さによって充電効率が大きく変動します。
- 充電速度が遅い:スマートフォンを急速充電するような速度は期待できません。
- 設置場所の工夫が必要:常に太陽光が当たるように、角度や設置場所をこまめに調整する必要があります。
結論:小型ソーラーパネルは「あると心強い」防災グッズ
今回の検証から、小型ソーラーパネルは「これさえあれば万全」というものではないものの、
「あると非常に心強い」防災グッズであるという結論に至りました。
特に、以下のような状況ではその真価を発揮するでしょう。
- 長期間の停電が予想される場合
- 避難所などで電源の確保が難しい場合
- モバイルバッテリーの充電も底を尽きた場合
予備のモバイルバッテリーを複数用意しておくことも重要です。その上で、最後の手段として小型ソーラーパネルがあれば、いざという時の安心感は格段に高まります。
皆さんも、災害への備えとして、小型ソーラーパネルの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
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