すてきなレザークラフト「入手しやすい革素材!革ベルトを編んでスマホポーチをつくってみました!」

こんにちは。

梅田店のオカシューです。

レザークラフトに欠かせない革の素材ですが、革の素材は販売している所が少ないです。

今回はハンズネットで販売している革のベルト(革ひも)を使ってスマホポーチをつくってみました。

できたのはこちら。

大きめのスマホが入っています。

iPhoneSEだとちょうど隠れるくらいです。

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色の濃い所は青っぽく見えますが、こげ茶です。

裏向きに縫い合わせて、最後にひっくり返す「内縫い」になっています。

革が結構硬かったのでけっこう無理やりに、力業も使いましたが革が破れたりせずなんとかなりました。

ではつくっていきます。

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 必要な工具 

レザークラフトの工具をこれから揃えようとお考えの方は「 レザークラフトスターターセット」がおすすめです。

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左 レザークラフトスターターセット 4mm 幅サイズ 8点 3,520円(税込)
右 レザークラフトスターターセット 5mm 幅サイズ 8点 3,520円(税込)
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菱目打ち、ゴム板、革用の針と糸、両面テープ等の基本的な工具が揃っています。

この「レザークラフトスターターセット」は、4mm幅の菱目打ちが入っているタイプと5mm幅の菱目打ちか入っているタイプがありますが、今回は4mm幅の菱目打ちが必要です。

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これら以外に基本のレザークラフトに必要な物は

・木づち
・カッター
・定規
・カッターマット

等です。

今回は幅10mmくらいの仮止め用のマスキングテープも必要です。

無ければセロハンテープでも構いませんが、ちょっと剥がしにくいです。

スターターセットに付属している両面テープは幅2mmですが今回はかなり負荷がかかりはがれやすいので、できれば幅5mmを使いたいところです。

2mm幅でもできます。もし外れてしまう様であれば2重に貼ればなんとかなります。

これらのレザークラフト用の工具については、過去のヒントマガジン「すてきなレザークラフト 初めての工具」で詳しくご紹介していますので是非ご覧ください。

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 材料  

使った材料はこちらです。

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中西 牛オイル革ひも 20mm巾×180cm 茶 1,848円(税込)
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中西 牛オイル革ひも 20mm巾×180cm チョコ 1,848円(税込)
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メルヘンアート アウトドアコード 1643(ダイヤモンドカモ)440円(税込)
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今回は金具は使いませんので材料はこれだけです。

革の端切れをお持ちの方は幅20mmの帯状に切り出して同じように使うことも出来ます。

あんまりやわらかすぎる革は使いにくいですが。

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 カット 

カットはシンプルです。どちらかの色を300mm×5本

もう一方の色を145mm×12本にカットします。

巻きぐせが付いているとやりにくいので、伸ばしておきましょう。

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ハサミでパチパチ切りたくなりますが、ハサミだとどうしても曲がりやすいです。

面倒でも定規をあててカッターで切りましょう。

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 両端の縫い付け 

帯の長い方の端に両面テープを貼ります。両面テープが見えない帯は裏に貼ってあります。

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短い方をこんな風にはさんで両面テープでしっかり仮止めしたら、ていねいに縫うラインを入れます。

段差があって線を入れにくいですが、完成時に縫い目が見えるのはここだけなので、ていねいにやりましょう。

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菱目打ちで穴をあけていきます。通常は端から順番に次へ次へと菱目打ちをずらしながら連続して穴をあけますが、今回は段差があるのでずれてくると思われます。

そこで、まず帯ごとに4個穴をあけて、その後に1個プラスします。

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わかりにくいので図にしました。それぞれの帯の端に4個穴があいたら、③の矢印の所に2本菱目打ちを使って穴を1個追加します。

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こんな感じです。

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準備が出来たら縫います。糸の付け方と縫い方はこの様にします。

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 広い面をつくる 

両端を縫った状態がこれです。

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その他のパーツを仮置きしてみます。

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硬めの革なので、きれいには収まりません。実際にはもっと膨らんでばらけた感じになると思います。これはかなり頑張ってはめ込みました。

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ここからは力業です。端を無理やり寄せてきて、なるべくすきまができないようにマスキングテープで仮止めします。革の裏側に貼ってくださいね。

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こんな風になったらOKです。見えませんが何枚かつぎはぎしたり重ねたりして貼っています。

多少すきまが開いても縫う時に何とかなるのでかまいません。

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革の表面(マスキングテープを貼った面の裏側)に両面テープを貼ります。最後にひっくり返したときに見えないように、できるだけ端に貼ってください。

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しっかり押さえて合わせます。両面テープは強く押さえるほど強度が増します。

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菱目打ちで穴をあけます。両面テープよりも少し内側(本体より)にあけてください。そうしないと最後にひっくり返したとき両面テープが見えます。

ここは完成時に縫い目は見えなくなるところなので、ガイド線を引かず目分量で穴をあけてもかまいません。

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穴をあけたらマスキングテープを外して端から縫っていきます。

見えなくなるところですが強くひっぱられるところなので、1目縫うごとにしっかり糸を引っ張って後で緩まないようにしましょう。

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縫い始めると気づきますが、革がつながっていない部分があります。

この様にクロスさせて穴がある感じで縫っていきます。こんな風に離れたりしますが、後で糸をひっぱって密着させておきます。

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縫い終わったら反対の辺も縫います。同じようにマスキングテープで無理やりくっ付けますが、1辺縫っているので、強く引っ張っても大丈夫です。

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同様に両面テープを貼って穴をあけ、縫います。

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縫い終わって袋状になりました。

この状態からぐりんとひっくり返すのですが革が固いのでかなり力業です。少し休憩してからにしましょう。

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 休憩 

ちょっと休憩です。

革ベルトで袋状の物が作れないかと考え、最初に試作したのはこれです。

端材の革を帯状にカットしてつくりました。

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つくってみると、スキマは空けなくても良いとかいろいろわかりました。

次に試作したのはこれです。

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これも革の端材を帯状にカットしてつくりました。やわらかい革だったのでフニャフニャです。今回はこれを基につくりました。

今回使用した「オイル革」は試作品よりずいぶん硬く、何度かあきらめかけたこともあったのですが、ずっと触っている内に少しやわらかくなってきました。

硬い革でもよくもむと、やわらかくなってくるようです。

あるいは「デリケートクリーム」のような革製品のお手入れクリームを最初に塗っておくとやわらかくなると思います。

やわらかくするには裏表両面に塗った方がいい様な気がします。塗ってすぐは色が濃く変わりますが、そのうち元に戻ります。

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コロンブス×ハンズ デリケートクリーム 90g 1,760円(税込)
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 ひっくり返してヒモ付け 

では最後の力業を始めましょう。

底の角の部分を指でグイッと奥に押し込むところから始めましょう。

焦らず1段づつ均等に押し込んでいきます。

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内側から中身が出てきたら、焦らず1コマ1コマ引っ張り出します。

焦らず少しづつ進めましょう。

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全部ひっくり返りました。お疲れ様でした。

指が痛くなったと思います。落ち着いたら形を整えましょう。

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口が開いていますが、ひと晩ぐらい重しを乗せておけばぺたっとなります。

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ヒモは「アウトドアコード」を90cmで2本カットします。

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切りっぱなしだとほつれてくるので、ライターで少し炙ります。ガスコンロでもいいです。どちらもヤケドには注意して下さいね。

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このあたりに結びます。金具を付けてもいいですが今回はもうこれでいいです。

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ヒモの長さ調整も金具でやってもいいですが、今回はもうこれでいいです。

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あと、コバ(革の断面)仕上げのできる方はやっといた方が見た目がいいです。

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コバの仕上げに関しては過去のヒントマガジン「すてきなレザークラフト バネホック金具の取り付けと、床面・コバ磨き」で解説していますので是非ご覧ください。

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 試着 

これで完成です!市松模様のスマホポーチってあんまり見ないので新鮮です!

ポーチにはフタが無いのでジャンプすると落ちやすいですが、その分出し入れしやすいと思います。

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ポーチをグニャグニャと曲げると、重なった革がこすれあって出るギュギュっとした音が個人的には心地よいです。

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今回はスマホポーチをつくりました。

これを持って 外出するのが楽しみです。

でも雨の日は気をつけてくださいね。革が濡れると縮んだり服に色移りすることがあります。

今回の制作方法はいろいろ応用ができそうな気がします。
うす〜い革ベルトでグニャグニャのバッグをつくったり、縦横の革の幅を変えても面白いデザインになりそうです。

今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。

みなさまのご来店を心よりお待ちしております。

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梅田店オカシュー

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